諸刃の剣 [軍事]
アメリカ海軍でアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の後継艦としてズムウォルト級ミサイル駆逐艦が開発中です。
このズムウォルト級は、船体の形状が特殊で、吃水線直下が一番広くなっています。
レーダー波を上空などに反射するため、形状が内向きに傾斜し、構造物も平面で構成されています。
従来の艦船に比べてRCSは50分の1とも言われています。
2015年の就航にむけて建造中の艦船ですが、艦船でもステルス性が重要視されています。
ヘリコプターは、ローターなどがあってステルス化が難しく、アメリカで開発していた「コマンチ」は開発は中止になりました。
しかし、ビンラディンを強襲した際にはUH-60ブラックホークを改造しステルス性を高めた新型を使用したと話題になりました。
F-117やB-2で実用化されたステルスという技術は、様々な兵器へ転用され初めています。
しかし・・・これらの技術が広く広まれば当然ステルス技術が当たり前になり、従来のレーダーが意味をなさなくなります。
ステルス技術を独占していればいいのですが、使う側から使われる側になった場合はレーダーで監視する意味がなくなります。
レーダーが存在しなかった時代まで戻ってしまう感じです。
ステルスの技術も諸刃の剣だな・・・
しかし、ズムウォルト級もレーダーに映らないわけではなく、漁船くらいの大きさで移るとか。
空母を護衛する統制のとれた動きの漁船・・・それは、何者かはわかってしまうと思うのですが。
F-22などのステルス機でも問題になったのは、通常の場合でもレーダーに映りにくいため航空管制などで問題になるため、レーダーに映りやすいようにしたり、艦船でも他の艦船との衝突を防止するため、レーダー波を反射する物を使うなど、ちょっとユニークな機能もあったりします。
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